日曜日の恋衣 

青春期にあった恋愛のお話し
恋愛小説のブログです。
非現実の世界で生きるねこの
おはなし

日曜日の恋衣 5-1 ~僕が君に出来ること~

こんなにきれいな空は何年ぶりだろう。。
紫色の筋が雲の水平線にくっきりと見えている。
今頃、あの二人きっと。僕といるより君はきっと
あいつと居たいんだろうな。
でも、それでもいいさ。
技術部門では、今後海外へそして世界に通用する
そういう日本の技術が重要だ。昔から海外渉外に
飛び回って、そんな家庭にいた僕は帰国子女として
日本では大学から生活することになった。
語学には長けていて、海外育ちで、それなりに
自分の力やいろいろなことには自信があった。


僕は、新田柊。国際線の窓から、日本の夕日を
見ている。海外なんて何回も何回も繰り返しの
作業だ。僕は、君を、博己を置いてサンディエゴに
赴任する。たった、一年。そう、一年は長いんだ。。
僕は君が好きなんだ。。迎えにいくさ、望むなら。。


本当は、君について来てくれと言いたかったよ。
でも、君の苦しむ姿をもう見たくないんだよ、tiねこ。。


学生の頃、まだ幼い君と僕が重ねてきた年月は誰も奪えないと
信じていた。くるくると日曜日に僕の瞳の中で踊る君はとても
チャーミングでそして優しかった。時間が憎いほど。